国保税と市民税の分納が出来なくて困ってます。

社会保険労務士の大庭真一郎と申します。

体調不良になり支払いに不安をお持ちの心中、お察しいたします。

今回のご相談ですが、結論から申し上げますと、役所が一方的に財産の差し押さえを行うことはありません。
税金の未納者に対する財産の差し押さえに関しては、納税義務者本人に対して何度も納付を促し、それで物事が前に進まない場合に納税義務者本人に対して督促状を送付し、それでも納付がなされなかった場合に差し押さえが行われます。

相談者様のもとに既に督促状が届いているのであれば財産の差し押さえが行われる恐れがありますが、届いていないのであれば、現時点で財産差し押さえを心配する必要はありません。

そのことよりも、未納の期間が長引けば長引くほど、本来納付しなければならない金額に加算される延滞金の額が大きくなるということです。
よって、役所に対して、早急に、今現在相談者様が現在置かれている状況を説明し納付する意思があることをハッキリと伝えたうえで支払方法の変更について相談する必要があります。

支払方法をどの程度変更してくれるかについては役所ごとに判断は異なりますが、納付する意思はあるものの生活に困窮していることが原因で本来の納付が行えない納税者のことを追い詰めるような対応を役所が取ることは、まずありえません。

今回納付が滞っている原因は相談者様の体調不良とそれによる収入減なので、医師の診断書や会社からの給料支払い額の変化が分かるような書類を携えて役所に相談に行かれることをお勧めします。

参考にしてください。