勝手に大学院に行くことを決めてきた夫について。

初めまして、行政書士・FPの藤澤と申します。

お子様がまだ小さく、２人もいる中、育児に家事に奮闘されていると思います。夫婦でのお金のトラブルは多く、価値観の相違という内容も多く聞きます。結婚は、全く関わりのない2人が出会い、生涯とともにするパートナーとなるため、価値観の違いは少なからずあります。やや厳しい内容になりますが、回答させていただきます。

まず、お子様がまだ小さく、これからかかってくる生活費、学費、周辺費用についてですが、貯金を切り崩したり、借金をして進学をしなければならないため、とても維持できるものではないと思います。お子様を保育園に預け、奥様が働かれたとしても、育休中で手当が出ているかと思います。保育園の費用も、認可、認可外でかなりの差があります。働いた分のほとんどが、保育園等の費用に消えてしまうことは明白です。またローン、学費の返済等で、収支は合わず、家計が破綻するのは時間の問題かと思います。
第一に、ご主人と金銭について真剣に話すことが必要です。現在かかっている収入、支出を一覧にし、可視化した資料の方が効力があります。そこに、今後かかってくる学費や生活費の向上分、保育料等を記載し、月々の赤字、貯蓄の減少割合などもあるといいでしょう。また、真剣な話にこぎつけられない時は、周囲を巻き込むことも検討が必要です。初めにご主人の両親へ相談し、少しご主人に甘い気もしますので、ご自身のご両親への相談も視野に入れてください。ご夫婦以外の目があれば、真剣な話を避けることは困難でしょう。今回合格した大学院も、順調に卒業すればいいですが、留年、退学などのリスクもあり、卒業後は転職をしたいと言われるかもしれません。そのため、ご夫婦だけで話が困難な場合は、第三者を介入することが、結果しっかりした話ができます。

お金の価値観は、今まで生きてきた中で培われたもので、無意味に散財をしている様子ではないかと思います。そのため、ご主人としたら、治す、という考えを持たれることはないと思います。悪気はなく、自分のためは引いて家族のためと思われているかもしれません。
治すことができない時は、理解をし理性で判断をしてもらわなければいけません。今の家計状況、収入と支出のバランスが整わず、いずれかは破綻してしまうため今は辞めようと。そのように理解してもらい、協力してもらわなければ、今後の夫婦生活含め上手くいきません。言い合いにはなってしまうかもしれませんが、どこかで価値観を共通していかなければ、今後さらに問題は大きくなってしまいます。今後、ご夫婦がいい方向へ向かっていけますように願っております。