息子の金銭管理のことでお尋ねします。よきアドバイスをお願いします。

社会保険労務士の大庭真一郎と申します。

ご相談いただいている件についてですが、以前、とある方から似たようなケースでの相談があり、結果良い方向に物事が進んだ事例がありますので、参考になればと思い、意見をさせていただきます。

結論としての意見を述べさせていただく前に、一点、相談者様との認識を一つにしたいことがあります。
それは、２２歳の息子さんは、現時点では、結婚や出産、子育てなどといった将来のことを深くは考えていないであろうということです。
そういうことよりも、目の前の生活を楽しむことに意識が集中しているのではないでしょうか。

そのような息子さんに対して上から目線的に「将来に備えて貯金をしなさい」などとアドバイスをしても素直に聞き入れられるとは思えないので、息子さんが自然と親の話に耳を傾け且つ将来への備えにつながる行動を取ることができるような仕掛けを考えてみるのが効果的なのではないかと思います。

その仕掛けに関して、私が以前に触れた事例をお話しします。

事例の内容ですが、毎月の収入を野放図に使ってしまう息子に対して、親が、自分たちが若かりし頃将来についてどのように考えていたのかを口にした上で息子が思い描く将来像を問いかけ、息子の話に耳を傾け、そうしたうえで将来のために備えをしておいた方がよいのではないかと意見をし、親が毎月５千円を息子が毎月１万円を拠出する形で息子名義の口座に毎月１万５千円ずつ貯金をする提案を行い、実行に移しました。

息子さんも、今ではその時の親の対応を大変感謝しているようだとも聞いております。

参考にしてみてください。