アルコール中毒でも生活保護の対象になりますか

社会福祉士の陽田と申します。お若いのにご両親が心配なのですね。お母様も一生懸命頑張っておられて素晴らしいと思います。

今後ご両親が貧困状態となり生活していけるかが心配なのですね？

日本は貧富の差があまりない国と言われていますが、ギリギリのラインで生活されている人もいます。どんなに努力しても、その貧困状態から抜け出すことができずに困っているひともいます。
そんな方々の最後の砦とも言われるのが、生活保護制度です。
生活保護は単に貧困状態に陥った方々に対して金銭的な支援をするだけでなく、自立した生活ができるように支援する役割もあります。
なので、仮にあなた様のご両親が生活保護を受給させるようになっても、自立した生活が送れるように支援してくれます。
さて、生活保護を受給するためには条件がありますが、どんな理由で貧困になつたかは問われません。病気や障がい、体力が無い高齢者なども対象になり、アルコール中毒であっても働く事ができず、貧困状態であれば生活保護の受給の対象になります。(実際に受給できるかどうかは審査があります）

私がこれまで関わってきた人で多いのは、働きたくても働けない持病のある人です。内科的なものや外科的もの、または精神的な疾患の方もいました。
ただ、もしご両親が生活保護申請した場合、自治体から娘であるあなた様にに連絡が来て、「少しでもご両親に対して経済的な支援はできませんか？」と問われることが考えられます。これは、「生活保護を受給する前に支援できる家族がいれば、そちらの方の協力を先にして貰ってくださいね」っている考えがあるからです。もし、あなた様以外にご姉妹がいるならば、そちらにも連絡が入るかもしれませんね。
でも、本当のことを説明したらいいと思います。例えば「私には新しい家庭があり、子育てもあるので今の生活が精一杯です」こんな感じです。
お父様とお母様のことを心配されて、なかなか大変だと思いますが、日本の『生活保護制度』は優秀です！「健康で文化的な最低限度の生活」を保障してくれますので安心してください。

それではまとめます。
①生活保護受給の条件は要するに『貧困状態』にあることです。貧困になった原因は問われません。
②生活保護を受給しても、自立した生活が送られるように支援することも、この制度の役割です。
③将来ご両親が生活保護を申請したら、あなた様に連絡が入るかもしれませんが、正直に話をすれば大丈夫です。

少しでも参考になれば幸いで御座います。