20年前の借用書は時効？老いた母のために親族からお金を取り返したい

匿名
2018/2/5
お金の貸し借り

51歳女性です。今から20年も前に母が伯父に貸したお金200万についてのご相談です。

当時、母の兄と義姉にあたる伯父夫妻が諸々の理由で東京から母の住む島根県までお金を借りにやってきました。お金が必要な主な理由は3人いる彼らの子供の養育費です。母は、伯母が分不相応に派手な暮らしをしていると思っており、お金を貸す気にはなれませんでしたが、伯父のことは慕っていたので、結局父に頭を下げてお金を用意しました。父も、お義兄さんがお困りなら、と嫌な顔はしませんでした。

伯父は色々なところからお金を借りていたこともあり、念のためと借用書も書いてもらったのですが、最初の数か月は返済があったものの、そのうち滞り、最後は催促してもとぼけられる有り様でした。そうこうしているうちに伯父が亡くなり、これを機にと母が当時の話を持ち出したことでトラブルが発生してしまいました。

伯父の3人の息子は全員大学を卒業し、それなりの仕事に就いており、伯父が亡くなった後は伯母に毎月仕送りをしています。伯母が悠々自適な暮らしを送っている姿を見て、長年の恨みが溜まっていたのか、母は伯父の長兄（私の従兄弟）に連絡し、過去に伯父に貸したお金のことを持ち出しました。監査法人から独立し、会計事務所を立ち上げて成功している従兄弟は、当初母の話しを聞き、叔母さんには迷惑をかけた。なんとかしたいと思うので、その借用書を送ってくれないか、と言ったそうです。

母はその借用書のコピーを送り、連絡を待っていたところ、突然弁護士からの手紙が届きました。その中には、借用書は時効であること、今後伯父一家には一切接触しないように、と伯母、伯母の息子とその嫁、そして孫の名前がずらりと書かれてありました。激怒した母は従兄弟に電話するもつながらず、以後悶々とした日々を送っています。のちに、以前仲裁に入ってくれた親戚から、伯母がそんな金は知らない、放っておけと従兄弟に伝えたそうです。それも母の耳に入り、時折怒りがこみ上げてくるようです。

母も80近くなりました。このまま恨みを持ったままでは娘として胸が痛いです。どうにか、返済をしてもらう方法はないものでしょうか。できれば、現在の親戚関係も修復したいです。

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回答1件

Ticotyle
ビジネスローン業界勤務経験者
10位
未登録
2018/3/16

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相談者様のお気持ちは良くわかります。

しかしながら今回のケースでお金を回収するには、相当の根気が必要です。
精神的にも体力的にも消耗することになります。

回収する前に一つ覚悟を決めてください。
「金の切れ目が縁の切れ目」と言います。
親戚関係を修復して、お金も返してもらうというのは難しいと思います。

関係を修復する気持ちが一番強いのでしたら、今回のことを教訓としてお金は諦めたほうが良いと思います。
お金を貸す時の状況や経緯を考えますと、貸す側が甘かったのは確かです。

また弁護士へ依頼した経緯を考えますと、要は払いたくないということです。
借用書は弁護士に言われて要求したと思われます。

回収するためには心を鬼にして臨む必要があります。
絶対にお金を返してもらうんだというお気持ちでしたら以下の方法を試してみてください。

まずやることは時効の消滅です。
個人間の貸し借りの場合は時効が10年です。
最後に払った時点の翌日より10年となります。

伯父さんが最後に払ったのはいつでしょうか？
もし10年以内で、それを証明できれば時効は成立していませんので、堂々と請求しましょう。

残念ながら時効が成立している場合は時効の消滅をやってみましょう。

一番リスクが少ないのは内容証明郵便を送ることです。
受け取ってから6ヶ月以内に裁判を起こし、判決が出れば消滅が成立します。
裁判当日までに「払います」と言ってきた場合はその時点で消滅します。

この方法でうまくいかない場合は、別の方法があります。

ここからは一歩間違えると逆に訴えられる可能性もありますので、慎重且つ根気強く行ってください。

結論から言いますと、1円でも払わせることが出来たり、すぐに払わなくても「金が出来たら払う」といった発言を導き出せれば、時効は消滅します。証拠として録音等しておきましょう。

簡単にいかない場合は根気と忍耐が必要です。
日をおいて何度か少しずつ関係を修復するようにして、警戒が取れてきたころに「少額でも良いので」とお願いしてみましょう。

1円でも払ってもらった瞬間から時効消滅ですので、徹底的に回収をしてください。
ただこの時には関係も改善して、回収する気持ちが薄れているかもしれませんね。

お母様の無念をはらすという意味で、アドバイスさせていただきましたが、親戚関係が壊れるのは悲しいことです。
よくよく考えてから行動してください。