日本学生支援機構の第一種奨学金廃止について

大学職員の山西匠と申します。

ご質問に回答いたしますと、昨年警告を言われているということですので、本年度の適格認定で警告・廃止の可能性はあるかと思います。ただし、警告と廃止とでは要件が異なりますので、以下にまとめます。

まず、廃止となる場合は奨学金をもらえなくなります。この場合の要件として、「卒業延期が確定した者または卒業延期の可能性が極めて高い者」か「当年度の修得単位数が皆無の者又はきわめて少ない者」が廃止となります。

次に、警告となる場合は奨学金はもらえますが次回の適格認定で廃止の可能性があるという注意を与えるものです。この要件として、「当年度の修得単位数が標準的な修得単位数の１／２以下である場合」や「当年度の学修の評価内容が他の学生に比べ著しく劣っている者」等にあたれば該当します。

警告の基準は各学校で設けていますので、ご質問者様が学校から警告・廃止の可能性があるということを言われたとすれば、1/3の順位に入らないと警告の可能性がある、テストの結果によって卒業延期が確定する場合には廃止もありうるという意味で学校が伝えたと考えられます。

以上のことより、1/3に入らなければすぐに廃止通達が来るということではないと思いますが、単に学校が学業に専念させるための脅しとして伝えたのではなく、成績次第では卒業延期が確定し奨学金の受給資格が廃止となる恐れがあるため学業の向上に取り組むように注意したものと思います。

参考に頂ければ幸いです。