親に勝手にカードを作られて、借金を背負わされていた

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あれは今から5年前くらいの出来事で、

いつも通りに仕事を終え家に帰る時でした。

最寄りの駅で降りて実家に歩いていると知らない電話番号から着信があり出てみるとクレジットカードの会社からだった。

話を聞くとどうやら銀行引き落としが出来ていないので振り込み下さい、との内容でした。

自分はクレジットカードは持っていなかったので振り込み詐欺の類いだとそのときは思っていました。

家に帰って一応父親にその事を伝えると、適当にわかりました。と言えばいいと言われました。

その日を境に金融会社からの電話が週3~4に増え明らかにおかしいことに気づいた自分は親に何が起きているのかを聞いてみると、クレジットカードなどの3枚のカードを出されました。

その3枚すべてのカードは見覚えはありませんでした。

さらに話を聞くと自分に同意無しで勝手に作ったものとつげられました。

今電話が多くなったのは今月だけ支払いが遅れてしまってギリギリになってしまうが必ず支払えるとのことでした。

それから2年程金融会社から電話なくなり忘れかけていた頃に父親の妹から電話が有った。

父親の妹とは連絡は一年で一回あるかぐらいの間柄である。

内容は衝撃的なものだった。

自分には400万の借金がある。

全く意味がわからなかった。

さらには自分の弟にも借金があるのも知った。

実家を出ていた自分と弟はその晩に直接親に聞きに行きました。

自分と弟と父親の3人で話しました。

その時知ったのは父親が会社をリストラされ現在無職だということ、貯金での生活で切羽詰まって勝手にクレジットカードなどを複数枚作ってやりくりしていたこと、親族にかなりの額を借りていること。

だが、少なくとも自分と弟の分は返す当てがあるから安心してくれと期限は今月にでもなんとかなるとも言われた。

とりあえずその日はそれで終わり1ヶ月待って見ることにすると再度父親の妹からの連絡。

嫌な予感はしていたがその通りだった。

返す当てというのは父親の妹のことだった。

しかも、借金が増えたのには自分や弟にも原因があると言っていたそうだ。

さすがの自分は限界だったため親族全員で会議することにした。

話し合いの結果、もう借金を返せない事を白状した。

兄弟2人で700万近い借金が残り、弁護士に相談すると過払い金などもあったがそれでも400万ほどは残ってしまうとのことだった。

もちろんそんな金は兄弟でもなかった為破産をおすすめされました。

兄弟で話し合った結果破産することにし書類を作成しました。

ところが退職金に関して調べているのが自分の働いている社長に気付かれ個人面談をすることになり今の自分の事を打ち明けました。

社長は今の借金を破産ではなく、分割払い出来るならしたくないかと言われた。

どうやら、会社が立て替えてくれるとのことだった。

再度兄弟と話し合い、破産はやめ、全て返す事にしました。

弁護士にその事を伝え各金融会社に金を返す事をお願いしました。

そして、全てを返済し親とも絶縁しました。

今現在でも分割で会社には返していますが本人以外でも書類が揃えばカードを作れてしまう事は間違っているんではないかと思っています。

回答は締め切られました

回答1

アドバイザー写真 髙橋 敏彦
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こんにちは。
弁護士の髙橋です。

ご質問はカードが作れてしまうことがおかしいかどうかということでしょうか。

結論から申し上げるとおかしいです。
現在カードの利用申し込みなどはネットだけでできるようになっています。なんらかの個人情報が記載された免許証などの画像を送る場合でも、親族であれば簡単に用意できてしまいます。
実際に勝手にカードを作られて多額の債務を負わされた例もあります。

クレジットカードでもよくあります。

家族だけでなく同居人や彼氏彼女などでも起こっています。

このような制度は間違っているといえば間違っていますが、法律的にいえば、勝手に作ってお金を借りたりする行為は、窃盗罪や詐欺罪、紙ベースの申込であれば私文書偽造罪に該当しうるものですし、勝手に作られて勝手に使われたことによって生じた債務について、名義人は債務を負いません。
ただし現実問題として承諾がなかったかどうかなどの立証は難しく、名義人が債務を負っているのが実情です。

同居人らによるこれらの不正を防止する手段は毎日貴重品を自分しか開けられない金庫に入れるしかありませんが、現実的ではありませんので、防ぎようがありません。
勝手にそのようなことをした人に対して刑事告訴や民事裁判をして痛い思いをさせるか、同居をやめるかしか方法はないでしょう。民事裁判も資力がない人に対して起こしても、あまり意味がありませんが。


5年前ということで、今から民事裁判をしようとしても時効になっていますし、刑事告訴をするにも証拠を確保することがもはや難しく、悔しいですが任意に支払えと要求することしかできません。

今後も誰かと同居する際には気をつけてください。金融機関等にはそのようなリスクがあることを理解してもらった上で、適切な本人確認をしてもらいたいですね。

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