既婚者の友人に「最近どう？」と聞かれても、仕事関係のことしか話題がなくてつらい

社会保険労務士の黒田英雄と申します。

NPO法人労働者を守る会の相談員をしております。
職場の悩みや労働相談を多くお聞きしてきた経験から、アドバイスさせていただきます。

まず、質問者様は「仕事以外に誇れることがない」と書かれています。
労働相談に訪れる方のほとんどは、仕事に自信を持てなかったり、仕事に自分が役に立てているのかを悩んでいる方ばかりです。
そんな中で仕事を誇りにできている質問者様は、とても素晴らしいと思います。

ただその反面、誰にも弱音を吐かず、常にパーフェクトな人間を演じることに疲れ、ストレスの多い生活を送られているようです。
台所に立つお母さんになりたい自分に、仕事で必要とされていることで相手がいないんだと理由をつけて、心のバランスを取っておられるのですね。

これまではずっとモテていたということですから、質問者様はきっと魅力的な方なんでしょう。
実際にご友人から「美人で仕事ができるなんてさすが」と羨ましがられています。
それはおそらく、質問者様がご友人たちの家庭のお話しを羨ましがるのと同じ感じなのではないでしょうか？

質問者様のご友人には、もしかしたら仕事を続けたかったけど育児であきらめた方がいらっしゃるかもしれません。
そういった方にとっては、質問者様の仕事のお話しは羨ましく聞こえるでしょう。
でもあるいは、自分が経験できなかったことを聞かせてもらえる喜びを感じているかもしれません。

人を羨ましがらずに生きていくのは、とても難しいです。
それは、人間がないものねだりな生き物だからです。
ただ、自分の現状を自分で認めてあげて、こんな自分もけっこう幸せじゃんと思うことで、羨むことは減っていくと思います。

質問者様が羨ましい気持ちを持つのは、おそらく向上心があるからではないでしょうか。
もっとこういう自分になりたい！＝台所に立つお母さんになりたい！と思っておられるわけですから。
現状を認めるには、まだもの足りない部分があるんだと思います。

アドバイスとしては、仕事は今までどおりがんばりながら、自分は結婚したいんだということを周囲にもっと伝えていくといいと思います。
口にしなければ誰にも伝わりませんが、口にすれば誰かが聞いているはずです。

もしかしたら、バリバリに仕事をされている質問者様をいいなと思っているお相手がいるかもしれません。
鎧を着た姿だけを見て「仕事以外に興味ないのかな…？」なんて思われていたら、もったいなくないですか？

どうぞいいお相手に巡り逢うことを、お祈りいたしております。