会社からお金を借りているせいで会社での立場が弱くなってしまいました。

こんにちは。
弁護士の高橋です。

休日出勤が義務なのにもかかわらず手当を出さないことや残業代が支給されないことは違法ですので、証拠をもって請求すれば支給されますが、あなたは会社に恩義があるということから法的手段に出ることは望んでいないように思えます。
かといって会社で仕事を続けるのも心が折れそうになるということで、今後の行動については、複数の選択肢が考えられます。

まず、大きく分けて会社を辞めるかやめないかを選択する必要があります

1 会社を続ける場合
この場合は会社に対する借金について交渉することは難しそうなので、休日出勤したなら代休をしっかりとる、残業したなら残業代請求をするか、そもそも残業をしない。
借りたことを原因として普段の業務についてぐちぐち言われる筋合いはありません。そこは強気でいいと思います。弱みを見せるとつけこんでくる人もいるので、今までやってきた通りの業務を堂々とすれば良いです。仕事が遅いというのは、人によって差がありますし、極端でない限りそこまできにする必要はないでしょう。

2 会社を辞める場合
辞める場合は会社に対する借金は契約内容次第で一括返済を請求される可能性があります。もしその場合は、交渉するのが良いでしょう。
そして退職金があれば返済に充て、収入も無くなりますから失業保険を受給中に転職先を探し、うまく見つかればそのまま転職します。
うまく見つからなければ自己破産を選択する余地があります。600万円の借金では利息が安いものでも年間数十万になるのではないですか。会社に対する借金の利息は現時点でなくても、契約によっては辞めたら請求される可能性があります。
払っていっても利息に対する返還が大部分となり、元本を減らすのは厳しい気がします。
自己破産は避けたい場合は、就職後に弁護士に依頼して任意整理することをお勧めします。少なくとも将来利息がカットされますから永遠に利息だけ払い続けることは無くなります。


どちら選ぶことも難しいかもしれませんが、現状のままだと鬱等になりかねませんので、そうなる前に行動されることをお勧めいたします。