将来的には奥様と離婚すると言う彼　期待して待ち続けてもいいものか

ご相談内容、拝見しました。恐らくあなたは、このままではいけないと思って相談されたことでしょう。

いきなり結論になりますが、あなたが100人に相談されても、恐らく全員が「すぐに別れた方がいい」と答えるはずです。あなたも、ほとんどの人からそのような答えが出ることを承知の上で、今回相談されているのだと思います。

不倫に関するご相談の特徴は、第三者が聞けば多くの人が「すぐにやめた方がいい」という意見を持ち、当事者は「いいえ、私の場合は違う」と否定することです。恐らく、あなたもそうなのではないでしょうか。

このまま不倫相手と結婚まで突き進むか、あるいはすぐに別れて関係を清算するかは、あなたの決断次第ですから、ここでは現実的なことだけ申し上げます。

まず現時点で、あなたは不倫相手の妻にとって夫婦関係を壊している張本人です。離婚が成立し彼と結婚できても、元妻にとっては夫婦関係を壊し、離婚の原因を作った人になります。

そうなると、彼の妻はあなたに、損害賠償を請求することができます。夫婦には貞操義務がありますから、その権利を侵害したあなたに対して、金銭を要求することができるのです。

気になる金額ですが、不倫の期間、逢瀬の頻度などによって変わってきますが、少なくとも100万円程度は覚悟しなければなりません。

また、彼がした場合、彼には妻に対する慰謝料、財産分与、子どもの養育費を支払う義務が生じてきます。

離婚の原因が彼の不貞となれば、少なくとも慰謝料の額は100万円、財産分与は、婚姻期間に夫婦で形成した財産を折半することになります。妻が専業主婦であれば、彼が持っている預貯金などの財産の半分を妻に渡すことになります。

また、家を建てたばかりとのことですが、離婚後その家に誰が住むのか、家の残りのローンを誰がどう負担するのかなど、考えただけでも頭の痛い問題が山積しています。

さらに、養育費は基本的に、子どもが成人するまで支払うことになりますから、あと20年近くは支払い続けることになります。

以上のように、あなたが彼と再婚しても、彼とあなたには、莫大な金銭的負担と管雑な手続きが待っています。

それでも、彼と再婚をする覚悟があるのか、それとも優柔不断な彼に見切りをつけて、一人の女性として尊厳を持って生きていくのか、今まさに決断の時です。