義理母義理妹について、自動車ローン、お金

FPの山下と申します。

世帯が別れているのに、義母様が利用する自動車のローンを質問者様の旦那様に組んでくれと頼まれたら、奥様としては面白くない話ですよね。

順番に疑問点をお答えします。


>もし私の知らないうちに、ローンを組んでいたら私は気づかないですか？

だんな様が奥様に内緒でローンを組んだとしても、事後にはなりますが、いずれ分かる日はきます。

ローンを組むと、定期的に「返済予定表」という書類が債務者（ローンを組んだ人）へ郵送されます。

返済予定表には、ローンを組んだ日付・金額・利率などローンの基本的な内容に加え、今後の返済予定が記されています。

この通知は金利の見直しがあった場合に金融機関から送られます。

特に変動金利の場合、金利の見直しの期間が２ヶ月ごとであったり６ヶ月ごとである場合があります。

そうなると頻繁に返済予定表が送られるので、いずれ奥様が気づくことになるでしょう。

ローンは基本的には家族に隠すことができないものと思っておいて良いでしょう。

因みに、預金であれば、家族に内緒にするため、満期の案内をしない措置は取ることが可能です。


>20代後半で今車のローンがあるのにもう一台組めるんでしょうか？

ローンを組むことは可能です。

車は一人１台までと限定されているわけではありません。

例えば、セカンドカーを買うために改めてローンを組むというケースもあります。

ただし、世帯が違う場合、たとえ家族であっても組むことができない場合があります。

その点は、金融機関によって異なるので確認が必要です。


>最後に、知らないうちにローンを組んでいて、いざなにかでローンを組もうとした時組めない可能性はありますか？

この可能性は有ります。

ローンを申し込むと融資審査があります。

融資審査に、「返済負担比率」という比率について審査する項目があります。

返済負担比率とは、年収に対して、年間いくらの借入返済を行っているかという比率です。

一般的に３０～４０％以下として、それ以上であると年間の借入返済額が多いため審査否決となる可能性が高くなります。

現在の自動車ローンに加え、義母様の自動車ローンも旦那様の名義で借りれば、返済負担比率は今よりも高くなってしまいます。


ここからは私からのご提案です。

なかなか言いづらい提案ではありますが、義母様が年金を貰っていれば、年金担保融資を利用することができます。

年金担保融資は、その名の通りですが、年金を担保に融資を行う方法です。

返済は年金支給月で、年金担保融資の返済額が引かれた後の金額が年金として振り込まれるという仕組みです。

年金担保融資を利用することで、旦那様にローンを担いでもらわなくて良くなるでしょう。

今後、住宅を購入するためにローンを組んだり、子ども様の教育資金でローンを組んだりというときに、審査へ影響が出ないため、義母様の自動車ローンは義母様で準備してもらえたら良いですね。