ur賃貸住宅の強制執行時の家屋差押えについて

こんにちは。弁護士の高橋です。

退去命令書なるものは、裁判所が発行したものですか？
管理会社などが勝手に発行したものであれば何の効果もありません。

明け渡しの強制執行をするには、明け渡しの裁判をしなければなりません。
その後、強制執行手続を行い、裁判所から催告書などが届きます。
催告書の期日を過ぎた段階で、退去に関する強制執行が開始され、鍵が開いてなければ解錠されて中に入られて、荷物は全て搬出され倉庫に保管されます。荷物は一定期間経過すれば処分されます。

退去命令書なるものが、裁判所のものならば、早いとこ荷物をまとめて移動しましょう。強制的に全て持っていかれてしまいます。一定の費用を支払えば荷物自体は帰ってきますが、管理会社が動産執行も同時に行っているならば荷物も差し押さえされる可能性はあります。
とはいえ、動産執行は何でもかんでも差し押さえ等できるわけではなく、本当に価値の高い宝石やブランド品等に限られるため、ほとんどの家財道具等は差し押さえされないと考えて良いです。生活に必要なものも差し押さえできません。


もし、裁判所からの書類ではなく、管理会社や家主からの書面に過ぎないのであれば、退去する代わりに今までの滞納分を免除し、さらに立退料として引越し費用と初期費用相当額、そして3ヶ月分くらいの賃料相当額をくれと交渉してみても良いかもしれません。

裁判するくらいなら払った方が得なので、数十万くらいならもらえるかもしれませんよ。