契約金、上棟金の計1200万円を使い込まれたが、相手は自己破産をして逃げてしまった。取り返す方法は?
- 匿名
- 2018/7/3
- 金銭詐欺
30代男性。私は某ディーラーの営業をしています。
家庭の事情で、祖母が所有していた土地を私が買い取る形をとり、そこへ私が2世帯住宅を建てるようになり、平成28年10月に新築を完成させました。今回はその新築を完成させるまでの間に起った金銭トラブルについて記載させていいただきます。
いろいろなお客様とつながる機会が多い職業なので、以前より親しくさせていただいていたお客様(Aさん)に新築の依頼をすることにいたしました。
当初の工程はスムーズで、銀行で借りた住宅ローンの中から、契約金・上棟金と2回に渡ってその方に600万円ずつ、合計1200万円の支払いを済ませました。
しかしある日工事を担当する大工さんから(大工さんもお客様でした)工事費用の入金がないと連絡があったんです。すぐAさんに確認すると、なんと「お金がありません」とのこと。全く意味がわからなかったのでいろいろ問い質したところ、私が払ったお金の1200万円は他の銀行などの支払いに充てたので、大工さんに払うお金が残っていないと言うのです。
Aさんから大工さんへ説明をしてもらいましたが、納得してくれるはずもなく、このまま入金がないのであればこれからの工事は進められないとのことでした。
それからAさんとは直接会ったり、電話でのやり取りをして、私が払った1200万円を全て返金するという約束を取り付け、返済期限の入った書面も交わしました。しかし、そのお金は1円も返ってくることはありませんでした。
結局不足分は私がいろいろなところからの借り入れをし、大工さんへ支払いを済ませ、どうにか新築は完成しました。
Aさんへの裁判を考えたり、実際に弁護士さんへ相談したりもしました。しかし弁護士さんからは訴えを起こしても、裁判には費用がかかるし、そこまでしたところで相手が払えるようなお金を持っていないのであれば、費用対効果がないと言われ、どうにも動きが取れなくなってしまいました。
そして新築完成の年末、裁判所からは「Aさんが自己破産の手続きに入る」こと、また「Aさんに直接の連絡を行わないように」との通知が届きました。さらに昨年には「自己破産手続き完了した」と通知も。
その後はこちらから相手の弁護士へ何をどうしていいのかもわからず、途方に暮れています・・・
家庭の事情で、祖母が所有していた土地を私が買い取る形をとり、そこへ私が2世帯住宅を建てるようになり、平成28年10月に新築を完成させました。今回はその新築を完成させるまでの間に起った金銭トラブルについて記載させていいただきます。
いろいろなお客様とつながる機会が多い職業なので、以前より親しくさせていただいていたお客様(Aさん)に新築の依頼をすることにいたしました。
当初の工程はスムーズで、銀行で借りた住宅ローンの中から、契約金・上棟金と2回に渡ってその方に600万円ずつ、合計1200万円の支払いを済ませました。
しかしある日工事を担当する大工さんから(大工さんもお客様でした)工事費用の入金がないと連絡があったんです。すぐAさんに確認すると、なんと「お金がありません」とのこと。全く意味がわからなかったのでいろいろ問い質したところ、私が払ったお金の1200万円は他の銀行などの支払いに充てたので、大工さんに払うお金が残っていないと言うのです。
Aさんから大工さんへ説明をしてもらいましたが、納得してくれるはずもなく、このまま入金がないのであればこれからの工事は進められないとのことでした。
それからAさんとは直接会ったり、電話でのやり取りをして、私が払った1200万円を全て返金するという約束を取り付け、返済期限の入った書面も交わしました。しかし、そのお金は1円も返ってくることはありませんでした。
結局不足分は私がいろいろなところからの借り入れをし、大工さんへ支払いを済ませ、どうにか新築は完成しました。
Aさんへの裁判を考えたり、実際に弁護士さんへ相談したりもしました。しかし弁護士さんからは訴えを起こしても、裁判には費用がかかるし、そこまでしたところで相手が払えるようなお金を持っていないのであれば、費用対効果がないと言われ、どうにも動きが取れなくなってしまいました。
そして新築完成の年末、裁判所からは「Aさんが自己破産の手続きに入る」こと、また「Aさんに直接の連絡を行わないように」との通知が届きました。さらに昨年には「自己破産手続き完了した」と通知も。
その後はこちらから相手の弁護士へ何をどうしていいのかもわからず、途方に暮れています・・・
回答は締め切られました
回答1件
- 佐藤 マリン
- 司法書士
- 19位
- 東京都
- 2018/7/4
- コメントする
質問者のAさんに対する1200万円の債権については、Aさんが任意に支払ってくれるのを待つしかなく、質問者から支払いの請求をすることはできません。
債務者が自己破産をするのは、借金等の債務を支払う責任を裁判所に免除してもらい、生活を立て直すためです。
自己破産には、管財事件と同時廃止事件の2つがあります。
債務者に財産がある場合は管財事件になり、破産手続開始決定と同時に裁判所が破産管財人を選任し、破産管財人が債務者の財産をお金に換えて、そのお金を各債権者に平等に分配します。
債務者に財産がない場合は同時廃止事件になり、破産手続開始決定と同時に破産手続を廃止します。
管財事件と同時廃止事件のどちらであっても、免責手続が行われます。免責とは、債務を支払う責任を免除することです。裁判所が免責を許可するかしないかを判断します。
債務者が債権者を害する目的で財産を減少させた等の免責不許可事由(破産法第252条1項各号)に該当しなければ、免責が許可されます。
免責許可決定が官報に掲載され、債権者から異議がなければ、掲載日の翌日から2週間が経過した日に免責許可決定が確定します。確定すると、破産手続開始決定前に債務者が負担した債務については、税金等の例外を除いて支払う責任が免除されます。
免責許可決定の確定により、「Aさんが質問者に対して1200万円を支払う責任」はなくなっています。ただし、責任が免除されただけであり、債務は免除されていないので、「Aさんが質問者に対して1200万円を支払う債務」がなくなったわけではありません。
責任がないので、質問者からAさんに対して1200万円の支払いを請求することはできません。しかし、債務はあるので、Aさんが質問者に対して任意に1200万円の支払いをすれば、有効な債務の弁済となり、その時に債務が消滅します。
債務者が自己破産をするのは、借金等の債務を支払う責任を裁判所に免除してもらい、生活を立て直すためです。
自己破産には、管財事件と同時廃止事件の2つがあります。
債務者に財産がある場合は管財事件になり、破産手続開始決定と同時に裁判所が破産管財人を選任し、破産管財人が債務者の財産をお金に換えて、そのお金を各債権者に平等に分配します。
債務者に財産がない場合は同時廃止事件になり、破産手続開始決定と同時に破産手続を廃止します。
管財事件と同時廃止事件のどちらであっても、免責手続が行われます。免責とは、債務を支払う責任を免除することです。裁判所が免責を許可するかしないかを判断します。
債務者が債権者を害する目的で財産を減少させた等の免責不許可事由(破産法第252条1項各号)に該当しなければ、免責が許可されます。
免責許可決定が官報に掲載され、債権者から異議がなければ、掲載日の翌日から2週間が経過した日に免責許可決定が確定します。確定すると、破産手続開始決定前に債務者が負担した債務については、税金等の例外を除いて支払う責任が免除されます。
免責許可決定の確定により、「Aさんが質問者に対して1200万円を支払う責任」はなくなっています。ただし、責任が免除されただけであり、債務は免除されていないので、「Aさんが質問者に対して1200万円を支払う債務」がなくなったわけではありません。
責任がないので、質問者からAさんに対して1200万円の支払いを請求することはできません。しかし、債務はあるので、Aさんが質問者に対して任意に1200万円の支払いをすれば、有効な債務の弁済となり、その時に債務が消滅します。
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