生活保護を受給しながら犬まで飼って優雅な暮らしをしているシンママ。

以前生活保護のケースワーカーをしていた鈴木と申します。
犬の件だけでは「不正受給になるか微妙かなぁ…」と読ませていただいていましたが、「20万以上の収入がある」「収入申告していない」となると完全にアウトですね。

地域によって支給される保護費に多少違いはありますが、シングルマザーでお子さんが1人と仮定した場合は住宅扶助（家賃分の保護費）を含めても20万円もいかないはずです。
つまり20万円以上の収入がもし本当にあるのなら、生活保護を受けられる人ではないということになります。

また、給料がたとえ僅かでも、収入申告しなければ不正受給になります。
ですから、シンママさんのケースは生活保護廃止と同時にお金を返還していかなければならないような案件ですね。

さて、本題の放置するか報告するかということについてです。
匿名さんが役所に報告した場合、ケースワーカーはまず本人に事実かどうかを聞くことが多いと思います。
この時当然「○○さんから聞いた」というようなことは言いませんが、シンママさんが匿名さんにしか収入があることを話していない場合は、それで匿名さんがタレコミしたとバレてしまう可能性はあります。
ですから、タレコミが匿名さんからのものだと絶対にバレないとは言い切れません。

ですが「シンママさんが働いていて20万以上もらっているのに生活保護ももらっている」ということが有名な話だとしたら、誰からのタレコミかバレることは少ないはずです。
友人でもない匿名さんにペラペラしゃべっているところを見ると、他の人にも自慢していそうな気はしますが。

一方、もし匿名さんがタレコミをした場合、シンママさんが絶対に不正受給で保護停止になるとも言い切れない、ということも付け加えておきます。
上で書いたように、タレコミがあった場合はまず、本人に本当に給料があるのかを確認します。
恐らく本人は否定しますよね。
すると、他に怪しいところがなく、担当職員が納得してしまった場合、それで調査は終わってしまう可能性もあるのです。
働いているスナックを調査したりもできますが、そこまでするかどうかは担当職員次第でしょう。
担当する人を多く抱えている職員は、1人1人に細かく目を向けられないのが現実です。

ちょっとタレコミに対してマイナス面ばかりを書いてしまいましたが、実際に地域の人のタレコミで保護停止になった人もいます。
ですので、匿名さんが絶対にシンママさんが許せないというお気持ちがあれば報告するのもアリです。
ただ、それが絶対にバレない保証はなく、またシンママさんの保護停止に絶対に繋がる訳でもないということをアドバイスとしておきたいと思います。