貸したお金が戻ってこない　職場の先輩です　　困った

文面から察すると、相当お困りのようですね。

あなたの心理を分析すると、「3万2000円は、諦めるには大きい金額だ」、「でも先輩だから強く催促するのは気が引ける」、「上司に相談しようか。でも、それだと人間関係が壊れそうだ」というところでしょうか。結局あなたは、人間関係を壊したくないから、先輩である「債務者に強く督促ができない」でいるのです。

あなたはお金を貸した債権者、先輩はお金を借りた債務者です。しかし、債権者のあなたが気を使って強く言えず、債務者である先輩が返済について気を使っていない逆転現象が起きています。

これが、債権者が金融機関、債務者が個人であれば、ありえない話です。個人の金銭の貸し借りはトラブルがつきもので、借りた人が高圧的な態度に出ることは結構多いのです。

今は急にお金が必要であれば、銀行のATMから引き出したり、キャッシングできたりする環境にあります。それなのに先輩があなたにお金を借りたのは、手軽であり、金融機関みたいにうるさく督促しないからだと考えた節があります。

そこで解決策ですが、一度時間を取って、先輩に対して真剣に返済をお願いしましょう。その際「すぐに返すから」と曖昧なことを言われたら、具体的な返済日を約束してもらいます。

この時、「〇月〇日までに返してください」とあなたから期日を指定してはいけません。「いつまでに返していただけますか」と聞き、先輩が「〇月〇日まで」と言ったら、予め用意した念書に、日付と署名をしてもらいましょう。

この時、「自分の言うことが信じられないのか」、「今度が必ず返すから」などと理由を並べて、先輩が記入を拒むかもしれません。ここで「そうですね」と引き下がっては、結局同じことになってしまいます。心を鬼にして、「お金のことはきちんとしたいので。」と言いましょう。

おそらく先輩は、あちらこちらからお金を借りていて、借金に無頓着な人だと思われます。このような人は、返済を強く迫らない人の借金は後回しにするものです。お金を貸した債権者であるあなたが毅然とした態度をとって筋を通すことは、決して非難されることでも、恥ずかしいことでもありません。

また、先輩との人間関係が壊れるかも知れないと、あなたは危惧されているかもしれません。しかし、金銭的にルーズな人と、まともな信頼関係は築く必要はありません。今後は、表面的な関係に徹するぐらいの気持ちで良いと思います。