任意整理をしたいのですが、その後の信用情報

こんにちは。FPの上嶋です。
任意整理をご検討とのことですので、回答いたします。
旦那様の会社の代表取締役をなさっているということですので、結論としては仕事に影響が出ることになると思います。

任意整理は基本的には「裁判所を介せず」に処理が可能な手続きです。
具体的には直接債権者と交渉して、借金の減額や金利の再設定などで無理なく完済できるように調整をかけることができる手続きです。
メリットとしては、まず官報に名前が載ることがありません。
外から質問者様の任意整理を知ることはできませんので、内部から情報が取引先に漏れない限り、この点で会社などの経営に影響を及ぼす（取引を切られてしまう）ことはほとんどないでしょう。
次に自己破産と異なり、自己所有財産を処分する必要がありません。そのため、財産を守りながら借金の返済を検討できます。
更に特定の貸金業者（債権者）を除いて整理を行うことができますので、クレジットカードを失いたくない場合は、消費者金融分だけ処理を行うことも可能です。また、処理のための費用も自己破産に比較すると抑えられます。
以上のように任意整理はある程度自由は残された債務整理となります。
ただし、大きなデメリットがあります。まず、質問者様が任意整理をなさったという事故情報が信用情報機関に最大5年間登録されます。
そのため、質問者様個人の情報とはなりますが、銀行などの金融機関との付き合いが難しくなります。金融機関は法人への融資などの際に、役員の信用情報を調べます。その際に質問者様が任意整理をなさっていることは整理から５年間は金融機関に知られてしまうことになります。
また、特に質問者様が保証人になっている（なろうとしている）融資がある場合は重大な問題になります。審査も通らない可能性が非常に高いです。
また、2007年以前のキャッシング利用（ショッピング利用はNGです）については、過払い金がある場合がありますので、その場合は回収することができます。しかし、その代わり、クレジットカード会社に過払い金の返還申請する場合、今後その会社のクレジットカードは失うことになると思います。

まずは弁護士や司法書士に相談し、家族に知られることなく処理することも可能ですが、代表取締役というお立場上、ご家族には一度ご相談された方が良いのではないかと思います。

おおくぼ様

任意整理に関して、回答させていただきます。
まず、会社名での口座を作ったり、契約等をしていく場合ですが、
任意整理が、悪影響を及ぼすことはございません。
会社とは、個人ではなく「法人」になりますので、個人のことに関しては、別の案件になりますので、心配はいらないです。
次に、家族に知られることなく任意整理することは可能です。
任意整理は、個人再生や自己破産と違い、裁判所を利用しません。
債権者と債務者で話し合いを行い、借入金額を下げる交渉を直接行うことになりますので、郵送のやり取りなどはなく、ご自身の身分証明書などの提出物のみになりますので、家族に知られることはありません。
加えて、ご相談される弁護士事務所などにも、家族へのご連絡を控えていただくなど、申し伝えておきましょう。